会員企業紹介 Vol.9【ナカシャクリエイテブ】

ナカシャクリエイテブ株式会社


取材対象者:代表取締役社長 山口 寛さま

設立:1960年1月
代表者:代表取締役社長 山口 寛
本部所在地:愛知県名古屋天白区井の森町205番地
事業内容:
 ①エネルギー&ネットワーク事業(電力・ガス・通信・上下水道)
 ②交通インフラ事業(鉄道・道路・航空宇宙)
 ③ソーシャルイノベーション事業(文化財・教育機関・民間・行政)
 ④テクニカル ソリューション事業(AI・DX・ナレッジマネジメント)
ホームページ:https://www.nakasha.co.jp/

 


創業のきっかけについて教えてください。

~地元の写真館から、産業分野への転身~

創業は1960年です。
前年9月の伊勢湾台風によって、営んでいた写真館が多大なる被害を受けました。
その際、創業者である山口健一(現山口社長のご尊父)が「自然災害で仕事がなくなるようではダメだ」という思いに至ったことが、ナカシャクリエイテブの始まりです。 当時は高度経済成長期で、盛んであった造船業への進出を皮切りに産業分野へ転身。
マイクロ写真やPDS(写真製図法)などの技術を習得し、製造業、官公庁、電気、ガス・通信事業者へと販路を拡大していきました。

~すべては、写真から始まっている~

写真技術が評価されるようになると、顧客のニーズに応えるべくさまざまな技術を習得していきます。写真技術を活かした図面作成の技術、そこから電柱保守に必要な地図作成と地図を印刷するための技術。地図作成の電子化移行で始めたコンピューターマッピングの技術。
このように、アナログ技術からデジタル技術への大きな変換期において、当時、光ファイリングシステム「EFS」を手掛けていた富士通さんのパートナーとなりました。FDOSの前身であるEFSAの会員となったのもこの出会いがきっかけです。
顧客の変化に応じて写真技術を新たな製品に変化させ、そこから更にデジタルサービスへと変化させていきました。

家庭にカメラがなかった時代に営んでいた地元の写真館、その「写真」サービスからすべては始まっている。そんな思いがしています。

貴社の強みはどんなところでしょうか?

~インフラは社会に貢献している~

先にお話ししたよう、顧客の変化に応じてサービスを変化させてきたことは、当社の大きな強みの1つです。現在は多種多様なサービスを展開していますが、その提供先のほとんどが安定した優良顧客であることも強みかと。なかでもインフラ事業に関しては、電力、通信、ガスをはじめとする「生活インフラ」から、「交通インフラ」の鉄道、道路、航空宇宙、そして最近ではそのサービスを高く評価され、民間の通信会社へも拡大しています。

人々の安心・安全な暮らしに欠かせないインフラの維持管理を支援する。
自分たちの仕事が「社会に貢献している」と実感できることが、社員の誇りに繋がると思っています。

~改善が、ナカシャDNA~

さらなる強みとして、NPS思想に基づく生産性・労働価値向上の精神が定着していることがあげられます。

NPSとは「Nakasha Profit System」の略で、トヨタ生産方式(TPS)を手本にした、当社独自の全社改善活動です。NPSの「P」を「Profit」とし、利益を生むためには「無駄を取り除き、そこに働きに加える」と位置付けると、情報加工を主力とする当社にとって、まさに業務改善にマッチするものとなりました。 当然ですが、NPS導入にも苦難はありました。「改善」には様々な抵抗もありました。
また、改善報告が仕事になってしまい本質を見失うなど、活動の推進を阻むこともありました。そこで歩みを止めないため、全社改善を推進するための専門部署を作り、部内外から活動を浸透させることに成功。
現在では多岐にわたる業務改善へと発展し、One-NPS(自分にとって一番大切なことへの改善)やワンコイン・イノベーション(改善提案1件につき500円の手当を支給)など、事業領域から個人領域まで浸透する全社活動となりました。

NPS活動を始めてから20年以上、活動を牽引する専任部署を設置して約10年になる、まさに「ナカシャDNA」といえる活動になっています。
新たな取り組みとして、今までの改善をナレッジ化、「生成AI」で活用する仕組みを導入。この取り組みが評価され、第19回JIIMAベストプラクティス賞で「優秀賞」をいただきました。
次の10年、20年も歩みを止めずに活動を継続したいと思っています。

インフラ事業の中心 電力通信部 福井部長

NPS推進の立役者 生産技術部 松野部長

 
2025年10月から始動した新生FDOS。
そのFDOSに期待したいことを教えていただけますか。

時代の変化に対応し会員企業も入れ替わり、そして各会員企業の事業も変化し続けています。 これからの時代、企業が単体で生き延びることは難しく、様々な連携の中で変化に対応していくことが必要だと思っています。

今までは厳しい状況にありながらも、富士通さんのご尽力もあり、長きにわたり活動を継続してきました。退会はとても残念なことではありますが、これも時代の変化です。これからは何か新しい、そして魅力あるものがでてくるかもしれません。どんなカタチであれ、オープンに情報共有、情報交換ができるそんなFDOSとして継続されることを望んでいます。

魅力満載のトークで取材をリードくださった 山口社長

 


 

○取材後記 -FDOS広報委員より-

取材に協力いただいた皆さま(本社建屋前)とオリジナルキャラクターのみらいコアラ(左上)

ナカシャクリエイテブさまでは「経営計画書」を全社員に公開、配布(写真右下)されているそうです。なかなかできないことです!また、社内活動ポスター(写真右上)も社員公募によるものとか。

「創造力」「改善力」「人間力」社員の成長を重んじる思想を強く感じました。 多種多様なサービスのうち、今回ご紹介しきれなかった「文化情報事業」は、また別の機会に。 素敵なお話をありがとうございました。
(取材者:ダイテック 名越、アルファテックス 石川・戸倉)